行商の老婆

 

道端で老婆が物売りをしていた


のんきな年金暮らしをしている田舎の母よりご高齢の様子

 

自分の身体ほどの荷物を背負ってここまで来るとは何とも不憫

 

何か買ってあげようと覗いてはみたが
一人暮らしの身には不要なものばかり

 

漬物なら日もちするだろうと手にとる

 

近くのスーパーで買えば500円もしないが、そこは1000円札を出しながら
『釣りは要らないよ』と言おうとした僕が耳にした老婆の言葉は

 

『1000円・・・』

 

僕の心は鬼になるばかり
今後は年寄りにも情けはかけねぇぞー

 

f:id:msm076058:20190602140250j:plain